こんにちは。エコラボホームの高宗です。
最近、お客様が相談に来られたときの話です。
そのお客様は結婚して４年目、お子さんが１人いて、
熊本市南区周辺で新築を考えているお客様でした。
社長の和田が対応をして、僕はその場に同席して話をきいていました。
お客様とローコスト住宅についての会話の一部です。
ここから
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和田「ローコスト住宅は、標準仕様のままだと利益幅が薄いんですよね。」
お客様「じゃあ、やっぱりオプションで利益を稼いでいるんですか？」
和田「そうそう。」
お客様「だからわざと一番安い水回りにしてあったり、、、
で、そこでオプションどうですか？みたいな、、」
和田「そうそう。というか、オプションもありますよ、という感じですね。
ショールームとか連れていって、食洗機もないと困りますとか、
IHに変えないとオール電化でありませんとかって話から、どんどんとそれが、
何十万も上がっていくわけですよ。
最初見せてもらった見積もりは2500万だったのに、
最終的には2800とか3000とかになっちゃってたり、、」
お客様「いや、それはよく聞きますね！周りとか、やっぱ、
”最初に提示されたお金から、結構上がったー”とか、ホントによく聞きます。」
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ここまで
はい、ローコストに惹かれてその会社を選んだのに、結局高くなるなら、
その会社で建てる意味ってなくなっちゃいますよね。
でも、その時点ではすでに話が進んでしまっていて、
「もう話も進んでいるし、この会社でいいか」
と、仕方なく住宅会社を決める方もいらっしゃると思います。
建てた後に「最初に提示されたお金から、結構上がったー」
と、後悔するんです。
これは心理学用語で「コンコルド効果」と言います。
ちょっと説明すると、
1962年、イギリスとフランスが「コンコルド」という
高速旅客機を開発していました。
最初は、音速で移動できる旅客機ということで注目され、
世界中から注文が殺到。
しかし、開発途中に色々と問題が発覚したのです。
例えば、燃費が悪い、音がうるさい、少ない座席、コストが高いなど。
「このまま開発を進めたとして、採算が取れるんだろうか....」
開発者たちは、完成までにかかる費用を算出してみました。
結果、
開発を辞めて、旅客機会社に違約金を払ったほうが
安く済むという事が分かったのです。
しかし、開発は進められました。
それは、今までに費やした時間や、お金が無駄になってしまうのを
恐れたのです。
もったいないという事ですね。
しかし、コンコルドが完成して運航してみたら、
やっぱり数兆円の赤字だった、という失敗が
コンコルド効果と呼ばれるようになりました。
話を戻すと、
「もう話も進んでいるし、この会社でいいか」
という思考は、コンコルド効果と同じと言えます。
今まで打合せしてきた時間が勿体ないし、
出来上がっているイメージをまた他の会社の人に説明するとなると、
家の完成が先送りになってしまう。
「じゃあ、もうこの会社でいいか」
という心理状態です。
こういう状態で契約してしまうと、
のちのち後悔してしまう事が多いでしょう。
また、もう一つ重要な視点が、金利です。
さっきの話で、２５００万円が２８００万円に上がって、
建築費が３００万円アップしたとします。
担当の営業マンから、「３００万円上がってしまいます。」
と説明を受けますよね。
「一生に一度だから、仕方ないか」と思うかもしれませんが、
その３００万にもとうぜん金利が付きます。
すると、アップするのは３００万円以上ということになりますよね。
フラット３５の金利1.3%（元利均等・固定金利）で計算をすると、
２５００万円の時の総支払額は３０７０万円でした。
２８００万円の時の総支払額は、なんと３４３８万円。
その差額は６８万円。
という事は、３６８万円のアップという事になります。
こんな事をわざわざ言ってくれる営業マンなんて居ないので、
契約した後に気付くことになるでしょう。
と、こういった視点を持っておくと、
ローコスト住宅のオプションを進められた時でも、
「住宅会社選びからやり直す」
という判断が出来るようになると思います。
勿体ないと感じたときは、
是非この考えかたを実践してみてくださいね。
